
・ホタル保護の啓発事業
守山市ほたるの森資料館では、市民のホタルの保護活動への理解と協力をえるために、
年2回の環境学習会開催や研修を実施し、自治会やCSR促進企業への技術協力などを通じた啓発活動をしています。 2021年度第1回環境学習会
また、幼稚園、小中学校でのホタルを中心とする自然観察や環境学習の指導と環境教育に携わり、
水環境保全と「ホタルの住むまち、ふるさともりやま」をめざしています。
・ホタル保護の啓発事業
守山市ほたるの森資料館では、市民のホタルの保護活動への理解と協力をえるために、
年2回の環境学習会開催や研修を実施し、自治会やCSR促進企業への技術協力などを通じた啓発活動をしています。 2021年度第1回環境学習会
また、幼稚園、小中学校でのホタルを中心とする自然観察や環境学習の指導と環境教育に携わり、
水環境保全と「ホタルの住むまち、ふるさともりやま」をめざしています。
・資料館のおいたち
平成2年、開設時のほたるの森資料館の外観
1979(昭和54)年から「ほたるの飛び交う守山」となるような河川環境づくりと「ほたるのまち守山」としての活性化を図るために「ほたるのよみがえるまちづくり事業」が展開されました。この事業で、1980(昭和55)年に鳩の森公園内に人工河川が建設されホタル人工飼育研究室が設置されました。
ほたるの森の造成には、野洲川河川敷の樹木を移殖しました。
さらに、1988(昭和63)年からは、国が提唱した「ふるさと創生」事業として、住民からの提言を基にした「ほたるの住むまち、ふるさと守山」づくり事業へと発展し、その拠点施設にと、事業費として配布された1憶円を資金にして1990(平成2)年4月1日に市民運動公園内に守山市ほたるの森資料館が開設され、同時にほたるの森に人工の「ほたる河川」が整備されました。
・守山市ほたる条例の制定
2000(平成12)年には、「守山市ほたる条例」が制定されました。守山の地に由緒あるゲンジボタルを復活させ、あわせて水と緑あふれるまちづくりをすすめるための条例で、9つのホタル保護区域を指定しました。保護区域では、ホタルやカワニナの採取、河川を汚す行為は禁止され、違反をすると罰せされます。(ホタルの保護活動、調査・研究のためのカワニナ採取には申請が必要です)さらに、この区域以外にも多くのホタルの飛翔が確認できたことから、平成25年7月1日から改正守山市ほたる条例が施行され、市内全域の河川が保護区域になりました。
条例では、保護区域の種別、守山市内全ての河川での禁止行為、除草管理の努力義務、河川改修の工事基準規則、市民の責務などが定められています。
【守山市ほたる条例】 URL: http://www.city.moriyama.lg.jp/reiki_int/reiki_honbun/i400RG00000258.html
ホタル保全活動を支援する「ほたる会」
近年、守山市でも都市化が進み、夜でも明るい場所が増えてきたため、保護活動が進む中でもますますほたるには住みにくい環境になってきました。一方、2006(平成18)年には、それまで市の管轄だった資料館運営やホタル保護活動をNPO法人びわこ豊穣の郷が指定管理者として行うことになりました。
資料館は、NPO法人びわこ豊穣の郷との連携のもと、ホタルの人工飼育や飛翔調査をすすめ、環境学習や保護活動を通じての啓発事業を積極的に行い、環境にやさしいイベント「守山ほたる パーク&ウォーク」や、さまざまなほたる事業を通じて、水辺の環境づくりと地域連携の強化さらに学校連携による環境教育への貢献もめざしています。守山市民のホタル保護を中心としたまちづくりの第1歩をすすめています。
【冊子ホタル】
守山のゲンジボタルを知りたい方の必読書。
この冊子は、ホタルの保全活動や自然環境の再生に取り組む方、環境学習の参考にと
守山市ほたるの森資料館が作成しました。
【内容】 | 守山ボタルの歴史、守山の取り組み、ゲンジボタルの生態
ゲンジホタル飼育、ほたるの森、ホタル飛翔調査について ◎ゲンジボタルについて、写真やイラストで分かりやすく説明されています。 ◎ホタルのおりがみ、ホタルすごろく |
【発行日】 | 2009(平成21)年5月15日 |
【サイズ】 | 【B5サイズ 22ページ (フルカラー)】 |
【価格】 | 300円 |
【販売】 |
守山市ほたるの森資料館 |
【お問合せ】 |
資料館へ。 ☎ 077-583-9680 |
【守山市ほたるの森資料館研究紀要 №1】
2006年から5年間の指定管理期間の研究やホタルの生態観察結果のまとめ
2006年から5年間の指定管理期間中の研究員や関係者が注力した研究やホタルの生態観察結果をまとめ、
あわせて南喜市郎氏の偉大な業績の資料の紹介も掲載しています。全国のホタル研究家・愛好家及び
ほたる保全活動者のための参考書にと監修された。
【内容】 | 巻頭言「守山市ほたるの森資料館の5年間の指定管理をふりかえって」
調査研究「ほたる河川と室内飼育におけるゲンジボタルの観察経過」 南喜市郎氏遺品資料の紹介 |
【発行日】 | 2011年3月 |
【発行者】 | 守山市ほたるの森資料館
指定管理者 NPO法人 びわこ豊穣の郷 |
【DVD資料】
・資料館開設30周年記念DVD
2021年に開設30周年を迎えた資料館の軌跡を映像で記録を残し、守山市と守山市ほたるの森資料館の
ホタル保全事業の昔・今・これからの取り組みを紹介します。
・報道記録DVD
開設時よりさまざまな場面でとりあげらて報道されてきた、守山市と資料館のほたる事業関連の映像が
残されています。DVDライブラリーとして保存されています。
【閲覧】資料館展示室にてご覧いただけます。気楽にお申し出くさだい。
【展示資料】
・南喜市郎氏の遺品の展示
南家より寄贈いただいた遺品の数々。南喜市朗氏のほたる研究と実績の証をご覧いただけます。
・幼稚園・保育園・小学校などでの環境学習やワークショップ後の成果物の展示
・資料館の役割とこれからへ
資料館では、年々、ほたる人工飼育の地道な研究と努力と幼虫放流、ほたるのための水環境保全への啓発活動の実績をつみ、成果が得らえるようになりました。
守山ほたるパーク&ウォークには、県内外からも多くの人々が集まるようになり、資料館への来館者数が2011(平成23)年には20万人、2015(平成27)年には30万人を突破し、記念行事をおこないました。開設10周年記念をむかえた2000(平成12)年には、第33回全国ほたる研究大会を守山で開催し、南喜市郎氏の研究と業績から引き継がれてきた守山市のゲンジボタルの保全活動を発表する機会をえました。
開設20周年には、それまで5年間の指定管理をふりかえり「資料館研究紀要№1」を記念として発行しましたが、残念ながら開設30周年の記念行事は、コロナ禍による自粛のために開催することができませんでした。
しかし、故南喜一郎氏の功績(ゲンジボタルの人工養殖)を引き継ぎ、一度は絶滅の危機をむかえていた守山ゲンジボタルが、次第にほたる河川のみならず、市内の小河川の各所でも飛翔するようになりました。守山市第5次総合計画によって、さらに多くのホタルが飛翔し、市民への啓発を促進することが求められています。
また、2018(平成 30) 年5月、「琵琶湖とその水辺景観~祈りと暮らしの水遺産~」として「守山の湧水とホタル」は 日本遺産として認定されました。
これからも、ほたるの森資料館は、「ほたるのすむまち、ふるさと守山」をめざす事業の拠点施設として、重要な役割を果たしていきます。
*出前講座・研修をご希望の場合
申込フォーム内に以下の必要要件をご記入のうえ、送信してください。
① お申し込み施設について
・お申込み団体名:
・団体所在地・ご住所
・連絡先 (電話番号)
② ご希望の日時:
③ 講座・研修への参加人数
④ 研修場所
⑤ 講座・研修の目的
⑥ その他
(注)メールアドレスは必ずご記入ください。
なお、研修受け入れ費用について、必ずご確認ください。
【研修受け入れ費用の資料館規定】 (2022年8月現在)
守山市内の教育施設(小・中・高・養護学校) ・・・ 無料
その他の団体 ・・・ 有料
① 研修をほたるの森資料館で行う場合
・参加者15名までの団体の受け入れ費用
一般 | 5,000円 |
学生 | 2,000円 |
高校生以下 | 1,000円 |
・参加者15名より多い団体の受け入れ費用 ・・別途費用が加算されます。
② 研修を資料館以外で行う場合
出張費用 5,000円 + 派遣交通費をご負担いただきます。
③ 資料代(冊子「ほたる」) 300円/冊