資料館の役割

・資料館の役割とこれからへ

資料館では、年々、ほたる人工飼育の地道な研究と努力と幼虫放流、ほたるのための水環境保全への啓発活動の実績をつみ、成果が得らえるようになりました。
 守山ほたるパーク&ウォークには、県内外からも多くの人々が集まるようになり、資料館への来館者数が2011(平成23)年には20万人、2015(平成27)年には30万人を突破し、記念行事をおこないました。開設10周年記念をむかえた2000(平成12)年には、第33回全国ほたる研究大会を守山で開催し、南喜市郎氏の研究と業績から引き継がれてきた守山市のゲンジボタルの保全活動を発表する機会をえました。

  開設20周年には、それまで5年間の指定管理をふりかえり「資料館研究紀要№1」を記念として発行しましたが、残念ながら開設30周年の記念行事は、コロナ禍による自粛のために開催することができませんでした。
 しかし、故南喜一郎氏の功績(ゲンジボタルの人工養殖)を引き継ぎ、一度は絶滅の危機をむかえていた守山ゲンジボタルが、次第にほたる河川のみならず、市内の小河川の各所でも飛翔するようになりました。守山市第5次総合計画によって、さらに多くのホタルが飛翔し、市民への啓発を促進することが求められています。

また、2018(平成 30) 年5月、「琵琶湖とその水辺景観~祈りと暮らしの水遺産~」として「守山の湧水とホタル」は 日本遺産として認定されました。

これからも、ほたるの森資料館は、「ほたるのすむまち、ふるさと守山」をめざす事業の拠点施設として、重要な役割を果たしていきます。