第33回全国ホタル研究会守山大会


守山の飛び交うホタルに感動
「水にこだわる環境熱心都市守山」をアピール
〜全国ホタル研究大会〜

堂々とした研究発表にも高い評価
「見学会」「研究発表」「ホタルまつり」など大いに盛り上がる



5月26日から28日までの3日間、守山市を会場に全国ホタル研究大会が開催され、
全国の研究家や多くの市民の皆さんの参加により盛大に催されました。

初日の26日は、午後から全国ホタル研究会の会員約160名がバス4台で、三津川、鳩の森公園ホタル河川、守山市民運動公園内のほたるの森ホタル河川を見学。ゲンジボタルが発生する市街地の河川や人工河川の状況を調査し、係員の説明に興味深く聞き入っていました。夕食後行われた交流会では、自然河川でのホタルの保護育成などについて熱心な議論が行われました。夜には再び昼間と同じ場所でゲンジボタルを観賞。市街地や人工河川でのホタルの乱舞に参加者らからはその取り組みを賞賛いただきました。
27日、会場の市民ホールに約800人の参加者が訪れ、研究発表や展示などを見聞き。研究発表では、市内の4中学の科学部が合同で「市街地に飛ぶホタルの謎にせまる」と題し、カワニナの分布や川の水質、流速、底生動物、岸の状況などとゲンジボタルの生息を比較検討し、ホタルの生息には年中川に水が流れ、自然に配慮した人間生活が必要とまとめ、その研究内容や堂々とした発表ぶりは参加者から高い評価を受けていました。

豊穣の郷赤野井湾流域協議会ほたるプロジェクト・リーダーの吉川正信さんは、「ゲンジボタルの一つの飼育方法とその広がり」と題して、自宅の庭で幼虫から成虫までの全サイクルを実現した飼育・増殖装置やほたるプロジェクトでの取り組みなどを報告。
 中島耕・市ほたるの森資料館ほたる研究員は、天然記念物への指定と解除、研究対象、ほたる問屋の出現などの歴史と守山市におけるゲンジボタルの絶滅から復活への取り組みについて報告し、まちづくりのシンボルとして取り入れられる一方、ホタルの研究や保護、育成活動などの広がりにより、人工河川から自然河川への生息が見られつつあることを紹介しました。

守山市からはこの3件の発表が行われ、「水にこだわる環境熱心都市守山」を大いにアピールしました。県内からは山東町での「鴨と蛍の里づくりグループの活動について」と水と文化研究会の「ホタルダスの10年調査から見えたもの」と題した発表が行われ、韓国からの発表を含む合計12の発表が行われました。


最終日の28日には、全国ホタル研究会会員らが、琵琶湖博物館などを見学し、三日間の全日程を終えました。